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Fig-3 Sealing structure of the rolary bearing

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Fig-4 Sealing structure of the driving motor

4.水中バックホウの特徴
水中バックホウの特徴を下記に示す。
(1)人力に頼っていた潜水作業が機械化されるため、安全で能率の良い水中施工が可能となる。
(2)従来の浮体式作業機械では実現できなかった高波浪域での作業が可能となる。
(3)水中電動油圧躍動方式の採用により、油圧ホースによる圧損がなく、ケーブルを長く延ばせるため、広範囲、大水深での作業が可能となる。
(4)作動油として生分解性作動油(脂肪酸エステル)を使用しているため、鉱物油と比較して環境への影響が少ない。
(5)旋回ペアリングの水密性を確実に保持するため、グリス圧入方式を採用している。
(6)エアーホースの損傷などで潜水士に空気が供給されない場合、バックホウ搭載のタンクから自動的に空気を供給する機能を有している。
(7)豊富なアタッチメントにより、多種多様な水中土木施工が可能となる。
(8)発電機を除き、水中バックホウとコンテナハウスは低床トレーラー2台で運搬可能である。
5.実証実験について
(1)実証実験の概雲
水中バックホウは、現在までに下記の3回の実証実験を行なった。
(a)ドック内試運転
?期間:平成7年5月30日〜5月31日
?場所:東亜建設工業(株)長府乾船渠
?内容:・絶緑測定、漏洩電流測定
・重量、重心の計測
・走行、旋回、ブーム、アーム、パケットのレバー操作及び動作状態の確認、動作時の負荷電流の測定
・運転時の安定性の確認
・各油圧機器及びその接続部のシール効果の確認、各部の水密性の確認
?水深:−3.00m
?水質:透明度 1.0〜1.5m透視度 0.5m以下 SS 8ppm
(b)実海域実験 その1[図−5参照]
?期間:平成7年7月20日〜7月24日
?場所:茨城県営睦那珂港東防波堤
?内容:・総合実負荷試験
荒投入されたケーソンマウンド上及び原地盤で走行、旋回、登坂、掘削等の基本動作の確認を行なった。
・捨て石均し実験
従来の施工管理基準に従って、本均し及び法面均しを試みた。
・潜水士の視界と作業能率の評価実験

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Fig-5 Operating situation by a diver

 

 

 

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